結晶

2009年8月20日 (木)

方解石犬牙状つづき

08190002 漫画を書くために用意したのが右側の結晶模型。とがっているから、これだろう、と思って用意していたのだが、よくよく標本と比べてみると、どうも実際の結晶とちがうような気がしてきた。

どこがちがうんだろう?う~ん・・・

と考えて「そうだ、半分しか面がでてないんだ!」と気がついた。それで、「QUARTZ」というソフトを使って右側の結晶から半分の面を消してみた。おかしい・・・フェルグソン石のような形になってしまった・・。

帰ってきたふぶきさんに見せると

「なにこれ。どうなったらこんなのが作れるの。」

「ハンメンゾウだと思ったんだよ。」

「ああ・・じゃあ、消す面を間違えてるんだね。もう一度やってみて。」

08190003 プログラム開けてみると、それ以前の話で、面指数を間違って入力していたことに気づいた。

「この面指数はちがうよ。もっと傾いているだろ。これだよ。」

唖然としながら、正しい面指数を選んでくれるふぶきさん。

「ありがとう。ねえ方解石は三方晶系だよね、数字が4桁になるのはどうしたら良いの?」

「2番目の数字を入力しないようにすれば良い。」

「でもね~10より大きい数字があるのよ。これはどうしたら良いの?」

「おそらく入力できるはずだよ。何か方法があるはず・・・数字と数字の間にスペースを入れてみたら?」

というわけで、

a面 6 -11 1

b面 5 6 1

と入力したら、無事プログラムが働き、犬牙状の結晶が完成した。(面指数の記号には明確な決まりはないので、自分で使用する時はなにを使っても良い。・・・ただし、すでにわかっている面には、たいていお決まりの記号がついているので、それに合わせておくと混乱は少なくなるだろう。)

08190006 「ふむふむ・・こんな形か・・。あれ?でも断面が三角形にならないよ?実際の結晶は三角形なのに・・・」

「模型のちょっと上の方を手で握ってごらん。」

08190004_2 「あ!三角形になった!」

「そう、そういうふうに生えているってことだね。実際の標本にはもっと他の面もいろいろ現れている。けれど、漫画に使うならとりあえずこれで十分だろう。」

ふぶきさんの協力なしでは、漫画が書けない露猫である。

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2009年8月 4日 (火)

六角柱状の結晶

08010001 東京は魚は種類が少なくて高くてまずいが、野菜は広島では見られなかったものが、まま見られるのでおもしろい。「にしん」とか「かきな」などの東北地方や中部地方の食材は、いままであまり出会ったことがなかった。

今回は福島県の「つるむらさき」を買ってみた。ふつうにあえ物や炒めものにすればよかったのだが、パスタや味噌汁に使ってみると、独特の泥臭さが気になって、あまりおいしくなかった。きっと料理の腕がわるいのだ。

08030001 写真はこないだ描いた漫画に使った結晶模型。重土十字沸石は双晶なので、猫好きおじさんさまの「デジタル鉱物図鑑」にはのっておらず、自分でてきとうに作った。小さいほうの模型がそれ。

あられ石?とラベルをつけていたものを、漫画に描こうと思って標本を眺めていたが、どうしても頭の形が方解石にしか見えない。(そういう記載もないし・・・)どちらも六角柱状の結晶になるが、頭についている面の角度がやや違う。六角柱状の結晶の場合、イメージとしては水晶→霰石→方解石の順で山が低くなる。方解石、あなどりがたし。漫画は無事表紙をつけて、完成。

山菜の本を見ていたら、そこらへんに生えている雑草がみんな食べ物に見えてきた。実にいろいろなものを、私たちのご先祖さまは味見してこられたのだ。いくつか食べてみたいものがあるのだけれど、都会の道端に生えているものは食べる気がしない。いつか空気のきれいなところに行ったら試してみても良い。

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2009年7月 4日 (土)

小さな実験室

Zircon__01 ふたたびマイクロスコープで撮影した写真を。

こちらは三重県のとある産地のマサをパンニングして集めたジルコンサンド。一時期、あらゆる河川の砂をパンニングしてまわっていたそう。淡いピンク色の柱状結晶です。

W_filament_02_2  二枚目は、ふぶきさんが切れた電球を割って取り出したタングステンフィラメントです。二重らせんになっているのがよくわかります。先端が丸くなっているのは、切れる時に高温になって溶けたため・・・だそうです。

_14 最後はふぶきさんが、玄関でとらまえた蛾を拡大して撮影したもの。羽の鱗粉がこぼれて写っているのがわかるでしょうか?

久野さんが、ブログで軽い脳卒中だったことを明かされている。

http://blog.livedoor.jp/hisatake1/?blog_id=152592

血液をサラサラにするには、生の玉葱のスライスを食べれば良いと聞く。中性脂肪を減らすにはとにかく歩くことが良いらしい。

ふぶきさんに、「私と一緒に長生きするために、歩こうよ!」と誘っているのだが、仕事で一週間酷使した身には辛いらしい。

少し前まで「大きな家に住めるようになったら、実験室が欲しいなあ・・・」と言っていたふぶきさんだが、その実行がかぎりなく無理とわかって、食事をする台で実験を行う、という強行突破を開始した。そのために食卓のとなりに実験用具を収納するチェストを買ってきて、薬品やビーカーを入れている。

ふぶきさんが食卓の上で濾過しているところに

「はいはい、ごはんできたよ、片づけて。」

と露猫が押しかけ、食事が終わったらふたたび実験を開始するというシステム。

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2009年5月19日 (火)

パソコンの掃除はこういう具合にしやしゃんせ♪

05140006 このところパソコンのファンがブンブン回って、ずっと音がするようになった。作業中にブラウザが突然止まってしまうことも多くなったし、資料のダウンロードにやたら時間がかかる。「今日はパソコンの掃除をするぞ。」とふぶきさん。開けてみると中はほこりでいっぱい。そのド迫力な光景に嬉しくなりながら掃除機で丁寧にホコリを吸い取る。大まかのところはこれでオーケー。ところが、そのままでは掃除機が届かないので、キレイにできない部分がある。それが、「放熱フィン」というところだ。(写真)

放熱フィンには,望遠鏡に露除けのために取り付けるフードのような黒いカバーがついているので、留め具から外す。さらにドライバーをつかって扇風機を外すと、問題の埃まみれの部分があらわになった。こんだけつまってりゃ、仕事できませんわな。ごめんね。いままでほったらかしにして。

05140007 掃除機を使うと大量のホコリがきもち良いくらいに吸い込まれてゆく。放熱フィンはみるみるうちにべっぴんさんになった。もどどおりにして、フタを閉じる。電源を入れて起動してみると、今までの音が嘘のように静かだ。作業がスムーズでとても気持ちよい。ふぶきさんによると、パソコンの中の掃除をせずに、調子が悪くなったといって買い換える人が、意外と多いとのことだ。

「ところで、この放熱フィン(アルミニウムでできたクジラの歯みたいな部分)どうやって作るか知ってる?」とふぶきさん。

「アルミニウムの塊を削って作るんじゃないの?」と露猫。

「いや、アルミニウムの塊を型に押しつけてつくるんだよ。ほら、ところてんをつくるときみたいに。」

「押しつけるとにゅーっと出てくるの?アルミニウムってけっこう軟らかいんだね。どうして鋳型に流し込んで作らないの?」

「結晶質のものをそのまま使うと脆いんだよ。結晶質のものに力を加えることで、非晶質になるんだけど・・・・」

「ガラスも非晶質だったよね。」

「そう、結晶質のものにはヘキカイがあるから、そこで割れてしまうんだ。力を加えて非晶質にすれば結晶質のものより固くなる。それで、こういうフィンとか窓ガラスの枠なんかに使われているんだよ。」

「良い子よりふりょうの子が強い、みたいな。」

「それでさらに面白いことに、非晶質になったものに熱を加えて温めると、再び元素が規則的に並んで脆くなるんだ。つまり、また結晶質にもどるんだね。」

ふぶきさんの授業は突然はじまり、私を深い世界へ連れてゆく。

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2008年12月24日 (水)

東京ミネラルショー2008年版(その5)

11150013 写真は今年の6月頃から仕込んでいて、11月中旬にようやくできたもの。ミネラルショーではこれを「やまもと」さんに見せました。皆さんは、なんだと思われますか?

や「う~ん。なんだろう・・・。う~ん・・」

露「硫酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムの混合物。つまり、ユズの香りの入浴剤です。」

や「ほう・・入浴剤ねえ・・・」

11150017 顕微鏡で見ると尖ったような形をしています。(こりめーとさつえい)色がオレンジなのは、着色料が入っているせい。これが硫酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムのどちらの結晶なのか、重曹の結晶と比べてみたいところ。重曹の成分は炭酸水素ナトリウムなのです。

話は変わって、先日家の近くにリサイクルショップができました。標本を入れるのに良い棚があったので、1500円で購入。ふと横を見ると石鹸が18個で600円。石鹸の消費率が高い我が家は、これも購入してしばらく幸せに浸りました。

みなさまの上にも幸せがありますように。

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2008年12月 9日 (火)

防虫剤で結晶を作ろうシリーズ!2・しょうのう

12090014 ふぶきさんの「防虫剤で結晶を作ろうシリーズ第二回」は「しょうのう」です。着物などの保存をする時に一緒に入れておく、あのしょうのうです。「ちゃんとした実験をするまえに、どんな結晶ができるか確認するんだ」と言ってアルコールにしょうのうを溶かしました。さらにホットプレートで温めながら少し余分に溶かし、ゆっくり温度が下がっていく過程で結晶に成長してもらいます。

12090016 できた結晶は、樹脂状結晶でした。「自然銅を透明にしたような形だね」と露猫。「なんか、前に作った時と結晶の形が違うなあ・・」とふぶきさん。「前はクスノキから作られた天然のしょうのうを使って作ったけど、今回は合成品の安いのを使ったので、結晶の形が違うのかな?」

12090019 「合成されたものは鏡像異性体(つまり、左手と右手のような)の両方が同じ量ずつ含まれているけど、天然のものは片方しか存在しないから、その影響が出たのかもしれないな?」とのこと。

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2008年11月25日 (火)

溶媒を変えるのだ!

11230002 最近ふぶきさんがdoubletさんのブログをよく眺めています。「こういうことしたいんだよなあ・・、こういうの作ってみたいなあ・・・」と私に向かってため息をつくのはやめて欲しい!(笑)

「この、パラジクロルベンゼンの柱状結晶作りたいなあ」というので

「作ったらいいじゃん」と言うと

「倉庫のどこにあるかわからないし・・・面倒くさいし・・・・」

「大丈夫!手伝ってあげるから探しなさい」

と気合を入れました。しばらく倉庫で床運動をしたあと、無事に燃料用アルコールをゲット。ついでに他にもエタノールやら近しいものたちを救出して実験。見事板状結晶ができた時のふぶきさんの喜びようったらない。ぴょんぴょんと飛び跳ねながらパラジクロルベンゼンの写真を撮りまくるしまつ。

ふ「う~ん、このカメラじゃズームに限りがある」

露「気のせいだと思って下さい」

11230022 小瓶にパラジクロルベンゼンの柱状結晶。溶媒はアルコールとかエタノールとか。ちょっとdoubletさんに近づいた気分。(実際はずえんずえん近づいてないけれど・・)結晶を作ったのはふぶきさんですが、見ているだに、案外簡単にできるものなのだな、と実感。

11230026 ソーダ沸石のような柱状結晶がいっぱい。色々な面が確認できました。

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2008年7月22日 (火)

緑色の結晶を作ろう2

07180001 実家の母が家で作った野菜や果物などを届けてくれました。これで、しばらく身体が潤います。写真はブルーベリーの実。実家の父が植えている木に実ったものです。父は果物を育てるのが好きで(動物も好きですが)リンゴや梨、サクランボの木を買ってきては、自己流で育てています。けっこう大きい実がなり、毎年美味しい味を楽しむことができました。このブルーベリーは少し酸味があるものの、味が濃くて美味でした。

07200002 ふぶきさんは帰ってきていた間に、ほったらかしになっていた緑色の結晶の世話をしていました。前回までの様子はこちら→http://tuyuneko.cocolog-nifty.com/blog/cat3039031/index.html

このページの最後に写っている、緑色の液体が入った瓶に、ガーゼをかぶせて水分を蒸発させたのがこの写真です。緑色で粒のような結晶ができています。また同時に白くてどろっとした溶液ができています。

07200007 白い液体は溶液に含まれていた不純物がでてきたものなので取り除き、緑色の結晶だけビーカーに戻します。そして精製水を加えて緑色の結晶を溶かします。折角できた物をどうして溶かすのか、と思うかもしれませんが、溶液の中からできる結晶には、少なからず不純物が入ってくるので、こうして何度も結晶を作ることを繰り返して純度を上げていき、大きな結晶を作るのだそうです。別の言い方で言えば、純度が低い物は大きな結晶にならないようです。

前に使っていたレンタルサーバーがサービスを終了したようで、今までのリンクを使っておられた方は「つゆねこFC」が開かない、という状態になっています。随分前にホームページの全てをニフティに移し、ジャンプするページを作ってリンクの書き換えをお願いしていたのですが・・・・ジャンプするページがあると、なかなか書き換えませんよね・・・。まあ、そんなわけですが、お手持ちの検索サイトで「つゆねこ」と入力すると、「つゆねこFC」が一番上に来ますので、そこから辿って下さい。ちゃんと生きています~。昨日予告しました「身の回りにある対称性 2-Symmetry of our surroundings vol.2-」はさきほど無事公開しました。

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2008年6月13日 (金)

カルルスバッド双晶の模型を作ろう

06040006長石のカルルスバッド双晶の模型を作ろうと思い立って、T.NOROさんの結晶プログラム「QUARTZ」。を立ち上げました。残念ながら(というか大変難しいので)双晶の展開図はありませんが、単晶を二つ作ってくっつければ、カルルスバッド双晶がつくれるのではないか、それもぴったりくっついた結晶じゃなくて「食い違い」になっているのを作りたいのです。

06040007

写真は単晶の展開図を印刷して折り目をつけたところです。カルルスバッド双晶はb(010)面が双晶面ですから・・・

06040008

単純に考えてこういうふうにくっつければできるかなかな?と思ったのですが・・・・・・。

06120001 ねじれた結晶ができてしまいました。こんな結晶、あったら恐い。

06120002 ふぶきさんが帰ってきたので聞いてみると、「これは、二つの結晶のm(110)面が等しく繋がっているけれど、c(001)面とy(-201)は傾きが違うから二つの結晶のm(110)面の大きさが等しくならないんだよね」と言います。なるほど、そうであったか・・。「カルルスバッド双晶は簡単に作れそうに見えて、なかなか難しいんだよ」今度は上手く作りたいです。

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2008年6月 3日 (火)

エリスリトールの結晶を作ろう

「あのさあ・・実は買いたいものがあるんだけど・・」「今度は何を作りたいの?」「エリスリトールの結晶を作りたいんだ」「なにそれ」「キシリトールと同じ甘味料なんだけど・・エリスリトールの方が結合の数が少ないから、どんな結晶ができるのか調べてみたいんだ。」と言って、ふぶきさんがペンで紙の上に何か書き始めた。

「キシリトール Xylitolはこれだけど・・

    CH2OH
      |
HO-C-H
      |
  H-C-HO
      |
HO-C-H
      |
     CH2OH

エリスリトール Erythritol はこうなんだ」

     CH2OH
      |
  H-C-OH
      |
  H-C-OH
      |
     CH2OH

「ふーん、よくわからないけど、買えばいいんじゃない?作りたいんでしょ。笑」「やった~」喜々とするふぶきさんである。そして、先日と同じようにしてビーカーに精製水を適量入れ、飽和溶液になるようにエリスリトールの顆粒を溶かしてから、静かに棚の上に置いておいた。

05260004_2

「あ、できてるできてる」ふぶきさんが会社に行っている昼間にエリスリトールを観察した時はこんな感じでした。

05260010  ところが夕方になって再び見てみると、なんともう!こんなに大きくなっていました。「ちょっと、できすぎ」と嬉しそうにふぶきさんが言います。「もう少し綺麗な結晶が作りたいから、また溶かす」「また溶かしちゃうんですか・・・。その前に一枚撮らせてね。」カシャ。

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