帰郷便り2
帰郷最後の日、鉱物歴60年、80才のウミユリさんのお宅にお邪魔させて頂きました。にこにこと出迎えて下さったので「お元気そうですね」と言うと「いや、年も年ですからあちこち悪い所もありまして」とおっしゃられました。採集の参考のために様々な変成鉱物を見せて頂き、お話をしましたが、息遣いがあらく、しんどそうなのが気になりました。こちらで経験した色々なことをお話ししたかったのですが、耳が聞こえにくい様子で、なかなか声が通じなかったので寂しくなりました。あまり長居をして困らせたら悪いと思い、1時間程度でお宅を後にしましたが、別れ際に奥様が「まだ採集に行かれてるの?」と仰るので「ハイ、運転手が出来ましたので(とふぶきさんの肩を叩く)」と言って笑いました。こちらは石しか持っていかなかったのに、安芸クイーンという立派な葡萄を2房も頂き、標本も頂いて、恐縮して帰りました。また来年もお元気でお会いできるよう、祈りながら新幹線に乗ったのでした。
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